メダルを手に取ると周囲がまばゆい光でつつまれた。

どこからか何か音が聞こえる。

「きゃーっ!?」

そこへ突然、何もない空間にアメリアの姿が現れた。

「もう、今日は嫌な天気ね・・・。

「はあ〜あ、自分でも魔法で使うのに
 やっぱり雷はどうにも苦手なのよね〜

「そう、あれは私がこのアカデミーで
 まだ生徒だった時の事・・・」


「愚か者!お主には精進が足りぬ!」

「きゃああああああああああっ!!!」

どこからか、
アメリアとロマノフらしき声が聞こえる。

「アメリア君!さあ、立つのじゃ!
 お主は自分が考えているような弱い人間ではない!」

「うぅっ・・・もう無理ですっ・・・先生!
 私なんて、賢者になれるわけが無かったんです!

「私なんかが、
 このアカデミーに来ちゃいけなかったんです!

「どうせ、どうせ私なんか・・・!」

「どうやら質の悪い瘴気に疲れてしまったようじゃの。
 ならば!

「覇ああああああああああああっっ!!」





ロマノフは魔法で
アメリアに強烈な稲妻を打ち落とした。

 ・・・・・・・・・

しばらくして、アメリアは意識を取り戻し、
それまで自分がどのような状態でいたかを
ロマノフから聞いた。

「どうじゃ?
 まだ賢者への道は諦めておらぬか?

アメリアは、涙ながらに答える。

「ロマノフ先生・・・、私・・・
 そんな弱気になっていたなんて!

「やっぱり私、まだまだ未熟者です!

「お願いです!
 もっと・・・もっと私を鍛えてくださいっ!!」

そしてロマノフは大きく頷いて言った。

「うむ!よくぞ言った。
 それでこそ、アメリア君だ!!

「お主が潜在的に持つ魔力は計り知れないものがある。
 だが、それを引き出せるかどうかは、
 お主次第じゃ!」

アメリアは目を輝かせ、その言葉に答える。

「はいっ!日々精進します!」

ロマノフも右手を大きく掲げ、それに応じる。

「では、行くぞぉっ!!」

・・・・・・・・・

「愚か者!おしおきじゃ!」





「そんなわけで、ロマノフ先生に徹底的にしごかれて
 こうしてアカデミーの教師にまでなれたんだけど・・・

「あの時に受けた
 強烈な一撃が今も忘れられなくって・・・」


声が途切れると、再び周囲が光につつまれた。

目を開くと元の場所にいる。

今までの光景は夢か幻か?

手に入れたメダルを気にしながら、
その場を離れた。

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